十六島のり
2017/01/15出雲ノおすすめ!
出雲大社がある島根半島には、「十六島(ウップルイ)」という国内最高品質といわれる海苔の産地があります。
「十六島」だけでとれる稀少な岩のりは、” 十六島のり ”と言われ縁起物として、昔から神様にお供えされてきました。
毎年12月~2月の間というごく短い期間だけに収穫される海の恵み。
きめが細かく、紫がかった艶やかな黒色をして、
シャキシャキとした独特な食感と上品な磯の香りが格別です。
とても繊維が長く、香り高い品質は、十六島だけのもので、
島根半島の中でも角のように突き出た独特の岬と湾からなる
地形と海流だからこそ生み出せる、太古から大切に護り継がれてきた自然のめぐみといえます。
十六島の海はとてもきれいなだけでなく、その眺めも素晴らしいものです。
地域の方々は、この海の美しさの中に暮らしてきました。
お正月の雑煮に入れると、ふんわりほぐれ丸いお餅によく絡みついて、シンプルですがとても贅沢な味わいになります。
他にも ” べべ ” と呼ばれる貝でとっただし汁に、
” 十六島のり ” をたっぷりと入れた郷土料理の ” のりふで ” はぜひ召し上がってもらいたいおすすめの一品です。
出雲地方に住んでいると、普段の食卓にも登場することがあるので、ほかの地方の方からはとってもうらやましがられます。
厳しい寒さの中、「シマゴ」と呼ばれる女性たちが、足場の悪い岩場で、指に一巻き一巻きと巻き付けて手摘みされる” 十六島のり ”は、ブランド品として扱われるほど希少で高級です。
「シマゴ」の後継者不足と地球温暖化で収穫量が減ってきているのが悩みですが、だからこそ多くの人に” 十六島のり ”を知ってもらいたい、お届けしていきたいとメディソルは思っています。